ウイルス感染症の予防で注目するとよい寿命の考え方

世の中には数多くの感染症が知られており、多様な病原体が異なった感染経路で感染することが古くから研究されてきています。病原体としてよく知られているのは細菌やウイルス、真菌や原虫といったものです。細菌感染に対する治療の歴史は古く、数多くの抗生物質が開発されてきていることから、早期治療を行えばたいていのものは完治できるようになっています。それに対して厄介なのがウイルス感染であり、未だに有効な治療薬がないウイルス感染症も多数あります。そういった感染症では感染経路を知って予防するということが重要になります。空気感染や飛沫感染、接触感染や血液感染といった様々なものが知られており、流行してしまっているウイルス感染症についてその感染経路に応じた予防を行っていけば感染リスクを大幅に低減させることができます。感染経路に付随して知っておくと便利なのがウイルスの寿命です。感染している部位においては繁殖することができるため、自然治癒ができない感染症であれば寿命はほぼ無限と考えても良いでしょう。しかし、接触感染の場合には物に付着してからどれだけの時間生きていられるかはウイルスによって異なります。同様のことが空気感染や飛沫感染についても言うことができ、その寿命を知っておくことによって感染リスクの高さを知ることができると同時に、予防に必要な考え方を想定できるようになるでしょう。接触感染するウイルスが物に付着してからも長寿命である場合には患者が接触した可能性のある物については徹底的な殺菌が必要になります。一方、寿命が短い場合にはそれほどにシビアになる必要はなく、放置しておいても自然に感染リスクがなくなります。そういった見方ができるようになるのが寿命への着目です。